東京の玄関口丸の内にある丸ビル5階にある飲食店舗。開館から１５年目の節目に入れ替えわる店舗の起爆剤としての役割を求められた。女性ワーカーをターゲットに料理にもアートを意識したモダンスパニッシュレストランの2号店。

店内の様子がうかがえないクローズ店舗が多い中、通路（路地）に開いたオープンなつくりとし、外部にオーニングも設けるなど館内に居ながら屋外にいるような雰囲気をつくり上げた。ファサードはインダストリアルな横引きシャッターと色鮮やかなMural Artのみで構成され、営業時は全面開放され店内の様子がダイレクトに通路（路地）に溢れ出している。

店内はアートギャラリーの様なモダンな空間。白を基調としたカジュアルな仕上げで、色彩豊な料理と若手アーティストのアート作品が彩りを与えている。銅食器から着想を得た銅のカウンターや巾木、エキスパンドメタルとミラーを組み合わせた垂れ壁が狭い店内に艶やかさと奥行きを与えている。またオリジナルの真鍮テーブルが色鮮やかな料理を際立たせている。

ストリート感溢れる華やかな店内と賑やかなゲストの声が通路（路地）全体に広がり館内（まち）に活気を与えている。まちづくり再生の視点でつくり上げた実例である。